2020年06月08日

最近の宮古湾奥

最近は定置網でも巻き網でもサケ稚魚は採捕されなくなりました。サケ稚魚は湾外へと移動し、宮古湾奥部からはほぼいなくなったものとみられます。定置網には相変わらず35cm前後のサバが多く入網しています。加えて、サバの幼魚やマイワシ、カタクチイワシが多く見られます。
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これらを追ってサバが湾奥に入ってきているものとみられます。定置網のサバの胃からはカタクチイワシなどが沢山でてきます(下の写真はサバ1尾の胃に入っていたカタクチイワシ)。
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タチウオやサヨリなども入網していました。タチウオはめずらしいかなと思いましたが、山根会長によると下の写真(上がサヨリ、下がタチウオ)の個体より小さいサイズのタチウオは以前からみられるので特にめずらしくないということです。
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研究用のイシガニを獲るためのカニ籠には、タケノコメバルが入っていました。北海道から九州まで広く分布しますが、宮古湾奥ではそれほど数が多くないせいかあまり見かけない気がします。
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2020年05月29日

アナジャコ(その2)

前回に続き宮古湾のアナジャコの話題。
シャコと名がついていますが、エビやカニ、ヤドカリの仲間です。宮古では“ゴズ”と呼ばれるそうです。アナジャコの巣穴は2つ穴が必ず対になっています。
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下の図はアナジャコの巣穴断面の模式図です。
図のようにY字型になっていることが知られています。
驚くべきことに、Y字の縦棒の部分の深さは時に2mに達するそうです。
表面から見えるたくさんの穴の下はこんなになっているんですね!
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下の写真は、アナジャコを真横から見たものです。遊泳脚と呼ばれる団扇型の肢がついており、これを活発に動かすことで、強力な水流を起こすことができます。
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下の写真はアナジャコの頭部と歩脚と呼ばれる前脚のアップです。たくさんの毛がありますね。アナジャコは自身が起こした水流で一方の巣穴から水を取り込み、流れてきた有機物をこの毛で濾しとって食べます。そして、濾しとり終わった水はもう一方の巣穴から排出されます。結果として、フィルター兼干潟の内部に酸素を送り込む装置の役割を果たしているといいます。アナジャコは宮古湾の干潟の浄化に一役買ってくれている大事な存在といえそうです。
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2020年05月25日

アナジャコ

先週土曜(5月23日)は、巻き網によるサケ稚魚調査を試みましたが、残念ながら、この日はサケ稚魚をほとんど採集できませんでした。
海底に落ち葉が大量に堆積している調査ポイントでは、マアナゴとみられるレプトケファルス幼生がかなりの数採集されました。こうした場所で、ある程度大きくなるのでしょうか。
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この日はアサリの口開け。
かねてから山根会長にアナジャコを見たい!とお願いしていたのですが、観察するならこの日がよいということで、アナジャコの穴のある場所を教えてもらいました。
アサリを採る時間を削って、教えていただきました。(会長、ありがとうございます!)
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水中を除くと、アナジャコの穴(黄色の矢印)がそこそこあります!会長によれば、震災前はもっとたくさんの穴が見られたそうです。
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そして、アナジャコ発見!!
といっても、アナジャコの採り方を会長に教わってチャレンジしていたら、近くでアサリを採っていた方のじょれんにアナジャコが入ったということで、いただいたものです(ありがとうございました!)。
このアナジャコ、実は宮古湾の干潟にとって、とても大事な存在かもしれず、ぜひ見てみたかったのです。(続く)
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2020年05月19日

イシガニとサバ

昨日、山根会長にカニ籠を入れてもらいました。研究用のイシガニを獲るためです。東北区水産研究所では、藻場再生へ向け、磯焼けの一因とされるウニの捕食生物を探索しています。研究の結果、イシガニがウニを捕食することが分かってきており、磯焼け対策に利用できないか調査研究を継続しています。
会長の指示通りの場所に複数の籠を投入していきます。
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翌日、籠をあげてみると、しっかりとターゲットのイシガニが入っていました。会長は本当にいろいろと知っておられますね〜。
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そして、会長の定置網では今年も体長30~40cmのサバが獲れ始めました。昨年、岩手では5月としては異例の豊漁となったサバ。
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早速、サバの胃の中身を調べてみると、10尾中1尾がサケ稚魚を食べていました。ほとんどのサバはカタクチイワシを食べていました。宮古湾に放流されたサケ稚魚が全体としてどの程度サバに食べられているかは不明ですが、もし、今年もこの時期(5月)に非常に多くのサバが沿岸に来遊するようであれば、これから外海へ出ていくサケ稚魚が捕食されないか少々心配です。
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2020年05月17日

ホッケ

昨日、定置網にホッケが入網していました。ホッケは宮古の市場でも水揚げが見られますが、湾奥の定置に入るのは珍しいとのこと。
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