3月20日、山根会長の協力を得て、今シーズンもサケ稚魚調査が始まりました。
この調査も今年で3年目になり、宮古湾の環境の変化や降海直後のサケ稚魚が食べている生物種が変化していることなどが、明らかになりつつあります。今回は巻き網による稚魚採集です。

1回目から網が根がかりし、船内のテンションは一気にどん底に。
ところが、次の場所では、全長45cmもの立派なホシガレイが入網。これで一気に船内が盛り上がりました。
採捕されたホシガレイは標識が付いており(写真矢印部分)、放流魚と分かりました。
放流魚を育てた研究者に確認したところ、平成27年に赤前小学校の生徒さんに放流してもらった5歳魚とのことです。
ちゃんと湾内で大きくなっているのですね。この魚は再放流しました。

次の場所からしばらくはカタクチイワシが獲れ続き、かなりの数がいることが分かりました。
会長によれば、この時期にこの大きさのカタクチイワシが湾奥で多数獲れるというのは、あまり記憶にないとのことです。
昨年に続き、今年もかなり高めに水温が推移しており、その影響もあるかもしれません。
あまり早い時期に捕食者を呼び寄せなければよいのですが・・・

その後、ようやくサケ稚魚が採捕されましたが、今回は1尾のみ。
サケは昨年の大不漁の影響を受けて、ふ化場から放流するための種卵が十分に確保されず、
今年放流予定のサケ稚魚の数は例年のおよそ半数に減ってしまった影響で、今のところ放流数はごくわずか。
今回は仕方がないでしょう。
放流が本格化した後の調査に期待です。

途中、鵜の大群を目撃しました。こちらもいつもより数が多いそうです。
今年は一体どんな調査になるのやら。ワクワクと不安が入り混じります。
posted by HP管理人 at 11:53|
Comment(0)
|
日記
|

|